国際比較でみる 別居している高齢の親と子のコミュニケーション

内閣府の調査平成22年度「第7回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査結果」(日本、アメリカ、韓国、ドイツ、スウェーデンの5か国を比較した調査)を、「実家の片づけ」という視点からみていきます。

 

「別居しているお子さん方とは、どのくらいの頻度で会ったり、電話等で連絡をとっ たりしていますか。別居しているお子さんが2人以上いる場合は、最もよく会ったり、連 絡をとったりしているお子さんについてお答え下さい。」
という質問に対して、日本は、別居している子どもと週に1回以上交流している割合が約半数と5か国の中で最も低いのです。
私が、面白いと思ったのは、「ほとんど毎日交流している」というのが、日本では20.6%なのに、アメリカは46.3%。日本の倍以上、しかも半数近いことです。

 

アメリカ人のほうが、子どもが別居して世帯が別になっても、コミュニケーションが密なことがわかります。
比べると、日本の親子って、意外とさっぱりしているのですね。
そうはいっても、日本は時系列で見ると増加傾向にあるので、これからどんどん変化していく可能性はありそうです。

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また、「老後における子供や孫とのつきあいについて、あなたはどのようにお考えですか。」
という質問に対しては、「子供や孫とは、いつも一緒に生活するのがよい」と答える割合は日本が5か国中で1番高いのです。

 

とはいえ年々減少していて、この調査では、33.1%です。
そのかわり、「ときどき会って食事や会話をする」関係を望む人が増えてきています。
日本の親は、世帯は別になっても密な、いわゆるアメリカ的なコミュニケーションを望んでいる可能性があると思いました。
いずれにしても、親が高齢になってきたときに、コミュニケーションがキーポイントになることを示唆しているように感じます。

「実家の片づけ」がこれからどんな方向にいくのでしょうか。
こんな調査からも、考えるきっかけにしてけると、おもしろいですね。

引き続き、データをみて、講座やブログを通して、多くの方にフィードバックしてまいります。(渡部亜矢)