先日の町田市消費生活センターでの講座は、みなさんとても熱心に聞いて下さりました。

町田市に限ったことではないのですが、消費者センターの講座でたまにいただく質問に、こんなことがあります。

 

「冷蔵庫を大きくしたいと思っているのですが、どうでしょうか。」

 

確かに新しい冷蔵庫は、省エネタイプで、電気代も安くすみ、オゾンなど環境問題にも対応していて、使い勝手がいいかもしれません。

 

小さなお子さんのいらっしゃるママさんや、高齢者にとっては切実な問題です。

あなたならどう答えますか?

 

そうであっても、私は、冷蔵庫を大きくするよりも、常温で保存できる収納スペースをふやしたほうがいいという話を、させていただいています。

 

多くは女性がひとりで、キッチンでの主導権を握っています。

ひとりの人間が冷蔵庫の中身をしっかりと把握できる空間は限られています。

大きくすると、把握できなくなってしまいます。

 

詰めすぎても、空気の対流が起きないので、冷えないという問題はあります。

そういう方はおそらく買い替えてもどんどん詰め込んでしまいがちです。

買う以前に、片付ける習慣から見直さなければならないのです。

 

そして、私が一番心配しているのは、災害時です。

 

ライフラインが止まり、電気がこなくなったら、冷蔵庫はただの箱です。

時間とともに、冷凍されたものはとけていくでしょう。

冷蔵庫

災害がおこり、自宅で過ごすことを考えると、食品備蓄を考える必要があります。

そうすると、常温のものを管理して備蓄できるスペースを、冷蔵庫を大きくすることで、減らすよりは、

常温備蓄できるスペースを確保していったほうがいいのです。

 

ましてや、物は買うのよりも、管理するのがたいへんな時代ですので、注意してください。

 

さらに問題なのは、高齢者の場合です。

 

私は、『プロが教える実家の片づけ』ダイヤモンド社、2015年1月 にも書いたので、お読みいただいた方は

ご存じの、私の母のエピソードがあります。

 

80歳すぎて一人ぐらしですが、実家近くのスーパーが閉店となり、体力がなくなって買い物に行けなくなる不安から、まとめ買いふえ、冷冷蔵庫を大きいものに買い替えていたのです。

 

こういった不安は、冷蔵庫を買った瞬間は癒えるかもしれません。

しかし、やがてどんどん買いこんで、賞味期限切れのものをふやすことにもなりかねないのです。

高齢になりますと、それほど食欲があるわけでもないのに、若いころや家族が多かった時と同じような量をつい買ったり、つくりすぎたりということもあります。

もうこれは、買いすごないように、電話などして、不安を取り払うのが近道です。

 

冷蔵庫といっても侮れません。

地震は、いつ来るかわかりませんから、常温のものも、冷蔵庫の中も、常温での食品の在庫管理も、年齢にかかわらず、片付けをしていきたいものですね。

どうぞ片づきますように。

(渡部亜矢)

 

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