本来、お部屋とはなにかしら使う目的があるものです。

ところが、料理ができないキッチン、入れないバスルーム、寝られない寝室など、
本来の目的を果たせないお部屋というのに遭遇することがあります。

生活スタイルそのものが、部屋とあっていないのです。

特に「料理をしない、できないキッチン」とは、毎日どころか毎食、コンビニ食や外食。
料理ができないキッチン
共通しているのは、介護やお仕事にとても忙しい、ということです。
お気持ちも、環境も、事情もよくわかります。

そしてさらに、皆さん共通して、「狭い・使いづらい」とおっしゃることです。
築70年の古いご実家でも、うらやましいほどハイスペックな新築高級マンションであっても、みなさんそうおっしゃるのです。
もちろん、古い、新しいはありますが、

見た限りは、どこも、広さも使い勝手も、普通です。

使いづらいというよりも、
「使いづらく」しているのでは? …と思われることも。

 

とにかく物がたくさんあって、コンロに火が付いた形跡がないのです。
なんとか片づけて、火がともる、あたりまえのキッチンにならないか!!…と、
毎回、私は、まじめに考えてしまいました。
みなさんに共通するのは、寒いから料理する気がしない、暑いから料理をする気がしないと、季節のせいにすることが多いのです。

そして、季節がいい春と秋は、「忙しい」とおっしゃるのです。

季節がいいとき、忙しくなかったら、時間があれば、果たしてお料理をするのでしょうか?
非常に残念ですが、料理をしないのは、目に見えています…。
とくに都心ですと、コンビニや飲食店がすぐ近くにありますから、なんとかなってしまうのです。

こうした方々が、料理がきらいかというと、その逆なことが多いのも、びっくりです。

 

料理に関する習い事や仕事をしていたり、若い方は飲食店のアルバイトを掛け持ちしていらっしゃったりしているケースもあるのです。

だからかもしれないのですが、キッチンに置いてある物は、「料理をするときに使うかも」という物であふれかえっています。
ラップはもちろんですが、高級なクッキーの型や、フランス製のおしゃれなフライパン、箱にはいったままの圧力鍋の横で、コンビニの箸や輪ゴムがそのまま放置されています…。
料理をしないからこそ、「使う物がわからない・選べない」という、逆転の事実がありました。

…さらに共通する事実があります。

みなさん、お風呂も、ご自宅で入っていないのです。
ご近所のスーパー銭湯に通われていたり、水シャワーだけですませていたりすることです。
お風呂のためだけに、スポーツジムに通っている方も。

積極的にそういったライフスタイルを「自ら選び取った」というのなら、それでいいのですが、どの方も、「片付いていない」ことによる、「なし崩し的」な動機であるところが気になります。

ちなみに、水シャワーの方は、片づいていないこともお風呂に入れない理由だけれど、ガス代を払うのが面倒だから水のままだとおっしゃいました。

さすがに、健康に関わるので、余計な事かもと思いながらも、
コンビニに食べ物を買いに行くときに、一緒に払うといいですよ、
払いこみ用紙は、届いたらその場でお財布に入れておけば忘れないし、封筒も捨てられます、
風邪をひきます、ぜったい払いましょう、
と、まじめに、お母さんになった気分で、つい熱く話しかけてしまいました…。

キッチン

料理ができるキッチン。火が付く台所。
お風呂に入れるバスルーム。お湯がはれるバスタブ。
そんな当たり前を取り戻すのが、「片づけ」です。

どこも難解な事例であると同時に、よくある事例でもありました。
心から、当たり前を取り戻すお手伝いをしていきたいと、つくづく思います。

忙しいからこそ、やりたいことがほかにあればこそ、効率的に片付けることが必要です。
片づけに余計な時間をつかわず、快適に生活してほしいと願っています。
そのためのお手伝いや、ノウハウをお伝えしていきたいと思います。

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渡部亜矢

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