実は、「実家の片づけ」が、親子、とくに母娘のケンカのもとになるには理由があります。

そのベスト1はというと…、「親子なのでつい他人だと思わず接してしまう」

ことです。親子だとつい、わかり合えるという前提で話をしてしまいがち。

でも、文化も価値観も生きた時代も、親の住んでいる地球が違うのではないかというぐらい違います。「習慣も季節も言語も違う、遠い外国に旅行している」ということなら、どんなに違う価値観に出会ってもおもしろく向き合えます。

でも親子だと、「自分と同じ文化圏にいる」と思って話してしまうので、「わかってくれて当然」と無意識的に思いこんでいるのです。

しばらくぶりに会うとなおさら、ギャップが開いているものです。でも、違いを知るということは、自分のことを知らないと、わからないのです。

自分がどんな価値観でどんな時代を生きてきたのか。

何を大事にしているのか。

それがまずもってわからないと、親に限らず相手の価値観を知る一歩とならないのです。

私が実家の片づけで、実家の自分の部屋の片付けからはじめようといっているのは、まず自分を知る作業でもあるという理由もあります。

でも、現実には、「実家の片づけは自己分析」などしている時間もなく、待ったなしでやらなければいけないことが多くですよね。

他人の家なのですから他人事と割り切れればいいですが、それがまた親ですから、全部、自分にかぶってくる「自分事」でもあるわけです。

いやなことは逃げるという手法はありますが、親子関係は逃げ切れるものではありません。どこまでも、ついてきます。

せめて他人だと思うこと、他人だと思えなければ仕事で会う人というような距離の取り方をしていくのが、一番楽なのかなと思います。

片づけと一言で言っても、収納スキルよりも難しくて、根本的なことなんですね。
実家の片づけはひとりで完結できないところが、難しい理由です。
似た気質の親が相手だけに、「片づけられないスパイラル」にどっぷりはまってしまうことことがよくあります。
ひとりで抱え込まず、困った時は困ったということを、友人や知人など、相談できる人に相談するなどして、どこかにアウトプットしていくことも、解決の糸口となります。

このあたりの親子の片づけの収納ワザなどについては、引き続きこのブログや講座でお伝えしてまいります。(渡部亜矢)

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